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浄土真宗の教え

浄土真宗とは

浄土真宗(じょうどしんしゅう)は、鎌倉初期、法然の弟子であった親鸞が、法然の教え(浄土宗)を継承発展させ、後に教団として自立した仏教の日本独自の宗派です。宗派の成り立ちの経緯から、真宗とする宗派もあります。親鸞聖人が「肉食妻帯」を公然となされたのは、本当の仏教を明らかにするためでした。私たちは、肉食や妻帯(結婚)せずしては生きていけません。そんな万人を必ず救うと誓われたのが、阿弥陀仏の本願です。


南無阿弥陀仏

「南無阿弥陀仏」のことを六字の御名号といいます。名号とは、分かりやすく例えるならば、阿弥陀仏という名医が、私たちの重い心の病を見るに見かねて、何とか助けてやりたいと作ってくだされたお薬です。何のために生まれ、生きるのか。死ねばどうなるのか。未来への不安を抱えて生きているのが、すべての人ではないでしょうか。名号には、その暗い心をぶち破り、大安心の明るい心にしてくださる力があります。この六字の妙薬は、阿弥陀仏が、私たちにのませて助けるために作られたものですから、私たちが受け取らなければ、そのご苦労は水泡に帰してしまいます。仏法を真剣に聞き抜いて、この南無阿弥陀仏を頂いた時、私たちの一切の苦しみは解決し、よくぞ人間に生まれたものぞ≠ニ、生命の歓喜を得るのだと聖人は教えられました。

「浄土真宗では、阿弥陀如来のことばかりいって、仏教をお開き下さったお釈迦さまをおまつりしないのはどういうことですか。浄土真宗では、お釈迦さまは関係ないのですか」というような質問をされる人に時々あいます。

掛け軸

確かに、浄土真宗のお話は阿弥陀如来が中心で、お釈迦さまのことはあまり出てこないようですし、又、浄土真宗のお寺は中央に阿弥陀如来、右に親鸞聖人、左に蓮如上人のお姿が安置され、お釈迦さまのお姿を見ることは出来ません。

しかし、だからと言って、浄土真宗では、お釈迦さまを蔑ろにしているわけではありませんし、また、親鸞聖人がお釈迦さまを無視された訳でもありません。無視されるどころか釈迦如来・弥陀仏吾等が慈悲の父母と、釈迦如来とともに、お釈迦さまを慕われたのが親鸞聖人であります。

西本願寺

 親鸞聖人にとって、阿弥陀如来は、大きな胸を開き、手を差し伸べて、あたたかく抱き取ってくださる母のような存在であり、お釈迦さまは、帰る世界、寄りかかる世界、すなわち阿弥陀如来の世界を指し示し下さる父のような存在であったのです。

 私たちにもそれぞれ、この身をこの世に出して下さった。両親がありますが、この身を間違いなくお浄土に生まれさせ下さるのはお釈迦さまであり、阿弥陀如来であります。私をこの世に生んでくださった人が父母でありますように、私をお浄土に生まれさせて下さるお釈迦さま、阿弥陀如来もやはり、私の父母であります。

 静かに、私たちの身を案じてお勧めくださるお釈迦さまの教えと、やさしく私たちの苦悩を見抜いてよび続けてくださる阿弥陀如来の声に導かれて、私たちは帰る世界、寄りかかる世界、すなわち阿弥陀如来の世界を知り、お浄土に向かってただ一筋に生き抜かせていただく人生を恵まれるのです。

 お釈迦さまは、地球上でただお一人、仏のさとりを開かれた方ですから、「釈迦の前に仏なし、釈迦の後に仏なし」といわれます。そのお釈迦さまが、「私の尊い先生を紹介しに来たのだよ」と、私たちに教えてくだされたのが、阿弥陀仏(弥陀)といわれる仏さまなのです。


夢想山 妙楽寺

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